☆×2

前作「寄生獣」も原作のダイジェストのような内容で
映画の中で起きるすべての出来事のインパクトが弱かったんですが、
今回はその上更に登場人物が語るシーンが多いもんですから本当に退屈でした。
ろくな前振りもしてないのに
何だかよく分からん哲学的な話をダラダラダラダラ喋られたって
「知らねぇよ!」としか思いません。

また、最大の感動ポイントであろう「涙が……」のくだりも
前作の最後にお母さんが動いてしまった時点で
良いものにはならないということは分かっていましたが、
正体を隠さなければいけないはずのミギーが堂々と出てきていたり、
登場人物の位置関係が不自然であったり、
その他大勢が後ろでチョコマカチョコマカ動いていたりと
まったく集中して観ていられるようなものになっていません。

最強の敵である後藤に関しても、
その強さを印象付けてくれるヤクザ事務所や市役所での戦いが
ボンヤリとしたものになっているせいでまったく強そうに見えず、
他のザコとの戦いとほとんど違いはありませんでした。

そんな中、唯一「おっ!」と思ったのはラストの浦上との戦いですね。
主人公が走り出してからスローモーションになるんですが、
このまま最後までワンカットで見せてくれたら
あの手を掴み損ねた瞬間の衝撃は原作以上にあるぞ!!と思いました。
漫画ではどうやったって時間と動きが連動した表現はできないですからね。
ただ実際はそう思った次の瞬間にアッサリとカット。
何だかもうどっちらけてしまいました。

原作の良さを伝える気もなく、
原作を基に独自のものを作り上げる気もなく、
映画だからこそできるというところをすることもせず、
一体この映画は「寄生獣」で何がしたかったんでしょうか。
つくづくガッカリです。

こんな程度の出来なんだったらいっそのことタイトルを
「寄生獣 ダイジェスト版 完結編」とでもしておいて欲しいもんですね。