☆×3

妻を亡くしたことをラジオ番組で語った男に
たまたまそれを聞いていた結婚間近の女が惹かれていく、というお話です。

主役の男と女が数々の運命的な出来事の末に見事めぐり逢う、
という本当にただそれだけの能天気なお話なので
映画を観終わっても「だからどうした」としか言いようがないんですが、
まあこの手の映画が好きな人にはきっと面白いんでしょう。

メグ・ライアンを見たらどうしても可愛いと思えてしまいますし、
映画ネタや男女の違いネタなんかで笑ってしまうようなやり取りもありますし、
キャーキャー言えそうなロマンチックなシチュエーションもちゃ~んと用意されています。

話がなかなか動き出さなかったり、
音楽を聴かせたいだけのような長々としたシーンがいくつかあって
ちょっと退屈なところもありますが、
「運命の相手とめぐり逢えるなんて素敵☆」と心から思える人にはこの映画はオススメです。


さて、ではそんなふうには思えない人にとってこの映画は面白くないのかと言うと、
決してそんなことはありません。
なぜならこの映画は世界中の誰にでも当てはまるある重要なことを教えてくれるからです。

トム・ハンクス演じる妻を亡くした男には新しい彼女、
そしてメグ・ライアン演じる女には結婚を約束したフィアンセがそれぞれいるんですが、
この2人には見るも無残な結末がこの映画では待っています。

トム・ハンクスの彼女、ちょっと笑い方が鬱陶しいですが、
わざわざ家に来て料理を作ってくれますし、
トム・ハンクスの息子とも積極的に仲良くなろうとしてくれます。
メグ・ライアンのフィアンセ、ちょっとイビキが鬱陶しいですが、
メグ・ライアンの家族に受け入れてもらえるようちゃんと努力していますし、
立派に仕事もしている穏やかな好青年です。
早い話が2人とも本当に良い人達なんです。

にもかかわらず、映画の最後にはこの2人は主役の2人に見るも無残に捨てられます。
その理由はただ一つ、「運命の相手ではない」というそのたった一つの理由だけで。

そう、つまりこの映画は
運命というものの素晴らしい恐ろしさを僕達に教えてくれているのです!

運命の前ではすべてが無力!!
運命に逆らうことなどまったくの無意味!!
運命で決まっていることはすべてが正しい!!

いやぁ~、こんな素晴らしいことを教えてくれる映画は他にありませんね。
まさに世紀の大傑作だと思います。

その上で敢えて言わせてもらいましょう。
運命なんてクソ喰らえじゃーーーーーーーー!!